POWERD(8) — NEWS-OS Programmer’s Manual
名称
powerd, sysctld − 電源監視、システムコントロール デーモン
形式
/usr/sony/etc/powerd sysctld
解説
sysctld は、カーネル内デーモンで電源システムやSHUTDOWNスイッチ(NWS-3150では電源スイッ チ)などの監視や制御を行います。 電源システムに異常が発見された場合、バッテリーの搭載された機種でローバッ テリーが検出された場合などにシステムの保護のためにシステムを停止し、電源を 切ります。 また、温度センサー異常や、バッテリーを搭載していない機種の電源低下を 発見した場合、警告を発し、状態が回復しない場合にはシステムの保護のために システムを停止し、電源を切ります。 powerd は、マルチユーザモードで動作中に sysctld が収集した電源電圧、電源電圧の変化値などの電源システムの情報をもとに 細かなシステムの制御を行います。 powerd は電源異常が発見されると syslogd(8) により各 tty に次のようなメッセージを送出します。
Power trouble.
System is going down.
その後に以下のメッセージをコンソールに表示して、 halt −x を実行します。
halt by power trouble.
sysctld と powerd は SHUTDOWN スイッチがある機種ではこのスイッチを、ない場合は電源スイッチを 押し続けることによりシステム停止する機能を提供します。ただし、セキュリティ キーがある場合で、禁止されている場合には無視されます。 5 秒以上押し続けると sysctld は次のようなメッセージをコンソールに表示してシステムを停止し電源を切ります。
halt by sysctld.
powerd が動作している場合は、2 秒以上押し続けるとシステムの停止を行います。 NWS-3100シリーズで、リジュームモードが設定されている場合は、2 秒押し続けら れたことを認識すると、しばらくした後に syslogd(8) により次のようなメッセージを表示し、主記憶の内容をハードディスクに 待避して電源を切ります。
save & halt by power switch.
NWS-3100シリーズ以外や、リジュームモードが設定されていない場合には、 syslogd(8) により次のようなメッセージを console に出力し、 fasthalt −x を実行してシステムを停止し電源を切ります。
fasthalt by power/shutdown switch.
powerd による SHUTDOWNボタン(NWS-3150シリーズでは、電源ボタン) を許可する セキュリティレベルは、 /etc/powerd.conf により指定します。 /etc/powerd.conf では、イベントとそれを許可する最高セキュリィレベルの対で あらわします。2秒間のシャットダウンイベントは shutdown1、 5秒間のシャットダウンイベントはshutdown2であらわします。 NWP-5461のパワースイッチで上記shutdown1,shutdown2を許可するかどうかは kbd_shutdownで記述します。 /etc/powerd.conf がない場合や記述がない場合の省略値は以下のようになっています。
shutdown11
shutdown21
kbd_shutdown0
セキュリティレベルが1のときもshutdown1,shutdown2の両方禁止するには 次にようにします。
shutdown10
shutdown20
powerd はバッテリーが搭載されていない機種で、 AC電源が落ちたことを検出できた場合、 syslogd(8) により各 tty に次のようなメッセージを出力します。
Power failure detected.
System will be going down in 30 seconds.
30秒以内に回復した場合次のメッセージをコンソールに表示します。
short term power failure recovered.
それ以内に回復しない場合、 powerd(8) は次のようにコンソールに表示し halt -x を実行します。
Long term power failure detected.
System is going down.
powerd はバッテリー搭載機種でバッテリー動作の場合には、バッテリー消費によって、 ユーザへの警告およびシステムの停止を行います。 バッテリーの残量が少ないことを検出すると、 syslogd(8) により各 tty に次のようなメッセージを送出します。
Battery is going out.
Please stop any jobs, and shut down.
また、X ウインドウシステムを使用中の場合、同様な内容のダイアログウインドウ が表示されます。 さらにバッテリーを消費しほとんど残量が残っていないことを検出し、 リジュームモードがディップスイッチで指定されていると、 コンソールに次のようなメッセージを表示し、主記憶の内容を ディスクに待避し電源を切ります。
save & halt by low battery.
リジュームモードが指定されていない場合には、 syslogd(8) により各 tty に次のようなメッセージを送出します。
Not enough battery is left.
System is going down in 30 seconds.
また、X ウインドウシステムを使用中の場合、同様な内容のダイアログウインドウ が表示されます。
このままバッテリーでの作業を続けると 30 秒後に syslogd(8) により各 tty に次のようなメッセージを送出します。
Out of battery.
System is going down.
この後、次のようなメッセージをコンソールに表示し、 fasthalt −x を実行してシステムを停止し電源を切ります。
fasthalt by low battery.
電源システムのローバッテリーを検出すると syslogd(8) により各 tty に次のようなメッセージを送出します。
Out of battery.
System is going down.
この後、次のようなメッセージをコンソールに表示し、 halt −x を実行してシステムを停止し電源を切ります。
halt by no battery.
NWS-5000で内部温度異常が発見されると、それが続くあいだ 5 分に一度 次のようなメッセージをコンソールに表示し警報音を出します。
WARNING: high temperature alarm
また、X ウインドウシステムを使用中の場合、同様な内容のダイアログウインドウ が表示されます。 内部温度異常の状態が連続で30分間続くと、 次のようなメッセージをコンソールに出力して システム保護のためにシステムを停止します。
High temperature alarm remained 30 minutes
関連ファイル
/dev/power sysctld が収集した電源情報を知るためのデバイス
備考
NWS-3100 シリーズ、NWS-5000シリーズでのみサポートされています。
NWS-3150 ではセキュリティレベルはつねに 0 とみなされます。
NWS-5000 ではリジュームは実装されていませんのでリジュームモードでは 動作しません。
関連事項
power(4), syslogd(8)
各機種のハードウェアの取扱説明書
NEWS-OSRelease 4.2.1R